訪問看護に転職を考えているんだけど、少人数の訪問看護ステーションってどんな感じかな?良いところ、悪いところ、いろいろ教えてほしいな!
訪問看護の転職では、働く訪問看護ステーション選びが非常に重要です。
訪問看護ステーションは、看護師数名で運営する小規模ステーションから、看護師・リハビリ職合わせて十数名以上が所属する大規模ステーションまで、さまざまな職場があります。
それぞれにメリット・デメリットがあり、働く訪問看護ステーションを選ぶ際の大切なポイントのひとつとなります。
当記事では、少人数の訪問看護ステーションの良いところを5つ紹介します!
この記事でわかること
- 少人数の訪問看護ステーションの良いところ
- 少人数の訪問看護ステーションのデメリット
あなたの職場選びに役立つ内容ですので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
ではさっそく解説します。
目次
訪問看護ステーションのスタッフ数|「少人数」「大人数」とは?
訪問看護ステーションのスタッフ数について、どれくらいだと「少人数」で、どれくらいだと「大人数」なのかイメージがつきにくいと思います。
訪問看護ステーションの規模(スタッフ数)について簡単に説明します。
訪問看護ステーションのスタッフ数について
- 少人数:管理者含め、4〜6人くらいのスタッフ数
- 大人数:10人以上のスタッフ数
明確な定義があるわけではありませんが、おおよそ上記のようなイメージです。
そもそも訪問看護ステーションの設置基準として、「事業所毎に常勤換算2.5人以上の看護職員を配置する」という決まりがあります。(参考:厚生労働省)
細かな計算方法は省きますが、最低でも看護師が3人以上いれば訪問看護ステーションは運営できます。
ゆえに、各訪問看護ステーションの運営方針や状況によって、スタッフ数名で運営する少人数の訪問看護ステーションもあれば、規模を拡大し大人数で運営している訪問看護ステーションもあります。
少人数の訪問看護ステーションの良いところ5選
少人数の訪問看護ステーションの良いところは以下の5つが上げられます。
少人数の訪問看護ステーションの良いところ
- スタッフ間の連携が密に取れる
- 柔軟に仕事ができる環境がある
- 個人の意見が反映されやすい
- アットホームな雰囲気になりやすい
- 責任を持って業務を遂行しやすい
順番に解説します。
スタッフ間の連携が密に取れる
スタッフ間の連携が密に取れることは、少人数の訪問看護ステーションのとても良いところです。
人数が少ないと…
- コミュニケーションが取りやすい
- 情報の伝達漏れが少ない
- 団結しやすい
さまざまなメリットがあります。
訪問看護において、スタッフ間で良好なコミュニケーションが取れることは何より働きやすさに直結します。
ひとりで現場に行く訪問看護だからこそ、報告・連絡・相談が非常に大切です。
スタッフ間の連携が密に取れることは少人数の訪問看護ステーションの強みと言えます。
柔軟に仕事ができる環境がある
柔軟に仕事ができる環境があることも多いです。
具体的には…
- 直行直帰が可能
- 空き時間のルールの自由度が高い
- 特別な用事があれば中抜けが可能
上記は一例でどの訪問看護ステーションにも当てはまるわけではありませんが、このようにスタッフが働きやすいように柔軟なルールを採用している訪問看護ステーションもあります。
大人数の訪問看護ステーションで柔軟なルールを採用すると、不公平さや自律性に欠ける行動をとってしまうスタッフが少なからず出てくることがあります。
柔軟に仕事ができる環境があるのは、少人数の訪問看護ステーションの方が多いです。
個人の意見が反映されやすい
個人の意見が反映されやすいのも少人数の訪問看護ステーションの良いところです。
少人数だと…
- 意見が言いやすい
- 意見が伝わりやすい
- コミュニケーションが取りやすい
大人数の訪問看護ステーションだと、意見を言う場や機会も多くなく、全員と密にコミュニケーションを取るのも難しいです。
個人の意見は反映されにくい側面があります。
少人数の訪問看護ステーションだとコミュニケーションが取りやすく、意見も言いやすい・伝わりやすいのがメリットです。
アットホームな雰囲気になりやすい
少人数だとコミュニケーションの取りやすさから、職場の雰囲気がアットホームになりやすいです。
少人数ゆえに…
- 会話がしやすい
- 雑談も生まれる
- 雰囲気が良くなる
ギスギスせず雑談などもできると、良い意味で気持ちが緩み、雰囲気がアットホームに。
少人数の訪問看護ステーションの良いところです。
責任を持って業務を遂行しやすい
人数が少ないゆえに、自身の仕事への責任感も生まれやすいです。
大人数だと上司の目がすべてのスタッフに行き渡らず、うまく手を抜いてしまうスタッフが残念なことに出てくることがあります。
しかし、少人数だとひとりひとりの看護師の動きも把握しやすく、一会社のスタッフとしての自覚も芽生えやすいです。
また、スタッフ間で活発な意見交換等をできると自身の看護にも還元されます。
責任持って業務を遂行しやすい環境と言えます。
少人数の訪問看護ステーションのデメリット3選
逆に、少人数の訪問看護ステーションならではのデメリットもあります。
主なデメリットは以下の3つです。
少人数の訪問看護ステーションのデメリット
- 休みが取りづらい
- 経営が不安定になる可能性がある
- 職場が合わないとつらい
順番に解説します。
休みが取りづらい
少人数の訪問看護ステーションだと休みが取りづらい可能性があります。
自分が休みをもらう場合、訪問予定だった利用者さんの訪問は他のスタッフにお願いしなければなりません。
それが難しい場合は、利用者さんに許可を得て訪問をキャンセルさせていただくことになります。
休みをもらう場合は訪問調整をする必要があり、他のスタッフへの負担も大きくなるので休みづらさがあります。
経営が不安定になる可能性がある
少人数で運営していると、もしスタッフの退職があった場合、事業の継続が難しくなることがあります。
前述しましたが、訪問看護ステーションの設置基準として「事業所毎に常勤換算2.5人以上の看護職員を配置する」という決まりがあります。
ギリギリの人数で運営している場合は、スタッフの退職後新しいスタッフの入職がないと常勤換算2.5人を下回ってしまう可能性があります。
大人数で運営している訪問看護ステーションに比べ、人員・収益などの面で経営が不安定になりやすいです。
職場が合わないとつらい
職場が合わないと少人数だからこそ辛くなってしまうことがあります。
良好なコミュニケーションが取れ、アットホームな雰囲気の職場で居心地が良いと働きやすいですが、合わない場合はまったく逆の状況になってしまいます。
「少人数=良い」わけではなく、働くスタッフの思いや人柄にも状況は左右されます。
あなたに合った訪問看護ステーションを探そう!
少人数の訪問看護ステーションには良いところがたくさんあります。
しかし、少なからずデメリットとなる面もあります。
ひとりひとり、自分に「合う」職場は違います。
「どんな職場だったら働きやすいか?」をしっかり考え、自分が大切にしたいことを転職軸とし、それに合う訪問看護ステーションを選べると良いでしょう。
訪看みっけに掲載されている訪問看護ステーションは、各々具体的な「特徴」や「強み」があります。
あなたの「大切にしたいこと」とマッチする訪問看護ステーションはないか、ぜひチェックしてみてください。
訪看みっけはあなたの転職活動を応援しています!
看護師|総合病院で9年勤務後訪問看護の道へ。訪問看護師歴は12年目。2児の母でもあり現在は訪問看護パート勤務で仕事も家庭も奮闘中。Webライターとしては訪問看護に少しでも興味を持ってもらえる「伝わる」記事を書くことが信念。訪問看護に特化した「ママさん訪問看護師のブログ」も運営中。