この記事では以下のことがわかります
- 雰囲気の良い訪問看護ステーションとは?
- 雰囲気の良い訪問看護ステーションにするコツ
日本全国には現在約14,000か所もの訪問看護ステーションがあります。
実に多くの訪問看護ステーションがありますが、その特徴はそれぞれで大きく違います。
雰囲気が良く、高い志・安定した経営で活躍し続ける訪問看護ステーションもあれば、雰囲気があまり良くなく、ひいては閉鎖に追い込まれてしまう訪問看護ステーションもあります。
働く側としては雰囲気の良い訪問看護ステーションで働きたいですよね。
すでに働いている側としても雰囲気の良い職場づくりをしていきたいのではないかと思います。
当記事では、雰囲気の良い訪問看護ステーションにするコツを5つ紹介します!
これから訪問看護ステーションで働きたいあなたも、すでに働いていて職場の雰囲気の悪さに悩んでいるあなたも必見。
最後まで読んでいただき、素敵な訪問看護ステーションづくりの一助となれば幸いです。
ではさっそく解説します。
目次
雰囲気の良い訪問看護ステーションとは?
そもそも雰囲気の良い訪問看護ステーションとはどのようなステーションを言うのでしょうか?
\雰囲気の良い訪問看護ステーションは…/
「心理的安全性が保たれているステーション」
心理的安全性とは…
組織の中で自分の考えや気持ちを誰に対してでも安心して発言できる状態のことを言います。
訪問看護師として働いていく上で、組織の中で自分の考えや気持ちを誰に対してでも安心して発言できることは何より大切なことです。
- 悩みを相談できる
- 自分の思いや考えを素直に言うことができる
- 自分の存在を認めてもらえる
このような状態にあってこそ、前向きな気持ちでより良い看護を行っていくことができます。
逆に心理的安全性が保たれていない、雰囲気の悪い訪問看護ステーションだと以下のことが起こり得ます。
- 萎縮する
- 消極的になる
- 悩みを相談できない
- 意見を言えない
- すべてをひとりで抱え込む
このような職場ではのびのび前向きに働くことができず、より良い看護を実践できないばかりか、ミスや事故が発生してしまう可能性もあります。
心理的安全性が保たれることは訪問看護ステーションという職場において何より重要です。
心理的安全性を保つためにも、雰囲気の良い訪問看護ステーションになるよう努めることが大切です。
雰囲気の良い訪問看護ステーションにするコツ5選
では、雰囲気の良い訪問看護ステーションにするコツとは一体どのようなものがあるのでしょうか?
以下の5つをご紹介します。
\雰囲気の良い訪問看護ステーションにするコツ/
- 気持ちの良いあいさつをする
- 訪問から戻ってきたスタッフに声をかける
- 定期的なカンファレンスを開催する
- 困った時は助け合う
- 各々が前向きに仕事に取り組む
どれも当たり前で基本的なことかもしれませんが、雰囲気の良い訪問看護ステーションにするコツとして欠かせないことばかりです。
順番に解説します。
気持ちの良いあいさつをする
気持ちの良いあいさつをすることは職場の雰囲気を良好にします。
気持ちの良いあいさつをすると…
- コミュニケーションが促進され安心感を生む
- 尊重や関心を示すことができ、各々が自分の存在を認められていると感じることができる
- 思いやりや好意を示すことができ、敵対心や摩擦を減らすことができる
- 職場でのストレスやプレッシャーを軽減できる
- 職場の雰囲気がポジティブになる
上記のような素晴らしい効果があります。
あいさつは人と人のコミュニケーションにおいてとても基本的なことですが、忙しかったりイライラしていたりすると案外できていない方も多いです。
- 「おはようございます!」
- 「いってらっしゃーい!」
- 「おかえりー!」
しっかり目を見て、笑顔で明るく気持ちの良いあいさつができるよう努めることはとても大切です。
訪問から戻ってきたスタッフに声をかける
訪問から戻ってきたスタッフに声をかけることも雰囲気が良くなるコツです。
これは訪問看護ならではの雰囲気を良くするコツとも言えます。
訪問看護の仕事は、アウェイで戦ってくる仕事です。
ひとりひとりの看護師が利用者さんのご自宅へ出向き、試行錯誤しながら看護を行って帰ってきます。
- 「関わりで悩んでしまった…」
- 「突発的な出来事があった」
- 「状態の変化が起こっていた」
さまざまな思いを抱えながらホームである訪問看護ステーションに戻ります。
そこで訪問先であった出来事や迷いや悩みを気兼ねなく表出できると、疲れた心が非常に救われます。
戻ってきた時に…
- 「おかえりー!」
- 「今日はどうだった?」
- 「変わったことはなかった?」
- 「〇〇さん、今日は大変だったんじゃない?」
こんなふうに声をかけてもらえると、スタッフは自分の思いを表出しやすくなります。
同時に、気にかけてもらえている安心感も生まれます。
中には各々が自分の仕事ばかりに集中して一言も話さず、相談事をしても嫌な顔や面倒な顔をする訪問看護ステーションもあります。
そのような職場では負の感情のみが増幅してしまいます。
訪問看護ステーションの雰囲気を良くしたいときには、訪問から戻ったスタッフに温かい一声をかけられると良いでしょう。
定期的なカンファレンスを開催する
定期的なカンファレンスを開催することも訪問看護ステーションの雰囲気を良くするコツのひとつです。
定期的なカンファレンスの開催ができると…
- スタッフ間のコミュニケーションの場となる
- 思いを表出できる場ともなる
- 利用者に関する情報共有の場となる
- 利用者への看護をスタッフ皆で考えることができ、訪問看護師としての責任感や職場としての一体感が生まれる
さまざまなメリットがあります。
惰性で目的が薄いままの定期的なカンファレンスの開催は良いものを生みませんが、各々がカンファレンスのメリットを理解し取り組めると必ず職場の雰囲気は良くなります。
管理者を中心に意識的に取り組んでいけると良いでしょう。
困った時は助け合う
困っているスタッフがいる時、思いやりの気持ちを持って助け合うことができる訪問看護ステーションは雰囲気が良くなります。
思いやりの気持ちを持って助け合うことで信頼関係が築かれ、職場の人間関係に絆が生まれてくるからです。
このような職場は雰囲気が良い!
- 急な休みでもカバーし合う
- 悩んでいるスタッフに積極的に手を差し伸べ合う
- 分担できる業務は分担し合う
思いやりを持った助け合いはポジティブな空気を生みます。
逆に、愚痴や他責、自己中心的な態度はネガティブな空気を生みます。
訪問看護ステーションの雰囲気を良くするためには、仲間を認め、困った時には手を差し伸べ助け合うことが大切です。
各々が前向きに仕事に取り組む
最後に、各々が前向きに仕事に取り組むことも訪問看護ステーション内の雰囲気を最高に良くすることをお伝えします。
各々が前向きな態度を持って仕事に取り組むと、職場内にポジティブなエネルギーが充満します。
否定的な感情や不満ではなく、解決策に焦点を当てた問題解決に取り組むことができたり、チームワークで協力し合える職場になります。
各々が目標を持って仕事に取り組むため、それが化学反応してさらに前向きになれるという好循環がどんどん生まれます。
大事なのは、このことをひとりひとりのスタッフが意識すること。
管理者もスタッフも、働く皆でステーションを良くしていこうという意識が持てると素敵ですね。
雰囲気の良い訪問看護ステーションを訪看みっけで探してみよう!
今回ご紹介した雰囲気の良い訪問看護ステーションにするコツは、どれも非常に大切なことです。
そして管理者もスタッフも皆がそれを意識していくことがなにより大切です。
雰囲気の良い訪問看護ステーションで働くことができればあなたは訪問看護師としてどんどん成長していくことでしょう。
これから訪問看護師として働いていきたいあなたはぜひ雰囲気の良い訪問看護ステーションを探してみてください。
訪看みっけでは訪問看護ステーションを「特徴」からも検索することができます。
例えば以下のような検索ワードがありますよ。
- 「にぎやかな雰囲気」
- 「落ち着いた雰囲気」
- 「個性を活かせる」
- 「ユニークな社長」
- 「若手中心」
- 「多世代活躍」
- 「職場恋愛可」
- 「飲みにケーション」
- 「人見知り可」 などまだまだあります!
熱意ある良い雰囲気の訪問看護ステーションがたくさんありますので、ぜひ訪看みっけを活用してみてくださいね。
看護師|総合病院で9年勤務後訪問看護の道へ。訪問看護師歴は12年目。2児の母でもあり現在は訪問看護パート勤務で仕事も家庭も奮闘中。Webライターとしては訪問看護に少しでも興味を持ってもらえる「伝わる」記事を書くことが信念。訪問看護に特化した「ママさん訪問看護師のブログ」も運営中。